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市民ら 核廃絶の道探る 山口でピースフォーラム

 自治体や被爆者、市民が一緒に核兵器廃絶への道筋を考える「やまぐちピースフォーラム」が5日、山口市のKDDI維新ホールであった。同市の伊藤和貴市長や柳井市の井原健太郎市長たち5市長と3町の町長や副町長が出席し、県版平和首長会議も開いた。

 親子連れたち約280人が参加した。13歳の時に入市被爆した周南市の折出真喜男さん(90)は、広島への原爆投下で建物疎開作業中の同級生を失った経験を語った。「6日はクラスメートの冥福を祈る。平和を続けることが私たちの責務」と訴えた。

 続いて平和首長会議では市長や町長が各市町の平和活動を紹介した。伊藤市長は独自の教育人材バンクに県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)を登録し、学校などで講話をしているとした。「民間サイドの活動も支援したい」と力を込めた。

 県生協連合会などでつくる県ピースアクション実行委員会の主催。岡崎悟実行委員長は「被爆者の願いを受け継ぎ、核廃絶の思いを一つにしたい」と話していた。(山下美波)

(2022年8月6日朝刊掲載)

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