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[2023広島サミット] 海上テロ想定 6管が訓練

広島港周辺 不審船侵入時の対応確認

 来年5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、第6管区海上保安本部は5日、警備対象区域への不審船の侵入を想定したテロ対策訓練を、南区の広島港や周辺海域で実施した。約20人が参加し、有事の際の対応を確認した。

 訓練では、巡視船が海上を警備中に不審な小型船を発見。警備対象区域であることを伝えたが進行を続けたため、巡視船に搭載した2隻のゴムボートで船体を挟み込み、強制的に停止させた。続いて海上保安官が不審船に乗り移り、ナイフを持って抵抗する船員を取り押さえた。

 サミットの主会場は、広島港に近いグランドプリンスホテル広島が候補に挙がっている。6管本部警備救難部の角田陽祐係長は「警備能力を訓練で再確認できた。万全を期して安全確保に努めたい」と話していた。(前田薫奈)

(2022年8月6日朝刊掲載)

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