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平和への願い込め 被爆樹木2世を見学 広島大キャンパス あの日思い

 広島大の東広島キャンパスで6日、被爆樹木2世を見学する会が初めてあった。同大は2020年から学内に被爆樹木2世を植えており、あの日に思いをはせてもらおうと上真一特任教授(72)が企画した。

 学生たち8人が参加。ソメイヨシノやフジなど10種類23本を見て歩いた。案内役を務めた上特任教授は、爆心地周辺の樹木は多くが焼け枯れたことや、残った木もねじれや傾きなどの異変が出ている例が目立つことなどを説明した。

 同大文学部2年の山崎瑞季さん(20)は「2世のアオギリは幹がまっすぐ伸びているのが印象的だった。枝葉から生命力を感じることができた」と話していた。

 同大は学内に「平和の小道」をつくろうと、広島市の市民団体と連携して被爆樹木2世を植えている。上特任教授は「木が成長する姿を見守り、平和について語り合う活動を続けていきたい」と話していた。(岩井美都)

(2022年8月7日朝刊掲載)

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