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平和への誓い 力強く発信 こども代表 3人大役

 平和記念式典では、広島市内の小学6年生3人がこども代表の大役を務めた。「平和への誓い」を力強く発信し、原爆犠牲者を追悼する鐘を響かせた。

 誓いを読んだのは幟町小のバルバラ・アレックスさん(12)=中区=と中島小の山崎鈴(りん)さん(11)=同=の2人。死体で埋め尽くされた川、「水をくれ」の声―。77年前の惨状に思いをはせた上で、ウクライナ情勢を念頭に「今この瞬間も日常を奪われている人たちが世界にいる」と強調した。被爆者の声を聞き、その思いをたくさんの人に伝えることで「平和な未来を創っていく」と結んだ。

 バルバラさんはイタリアで生まれ、2歳から広島に住む。山崎さんは米国で幼少期を過ごし、小学4年の時に中島小に転校してきた。式典後、バルバラさんは「戦争の恐ろしさを訴えた宣言が世界中の人の心に響いてほしい」と願った。山崎さんは広島に来て衝撃を受けた被爆の実態を胸に「世界中のみんなが笑顔で過ごせるよう、これからも平和の大切さを伝えていく」と力を込めた。

 竹屋小の舛本陽毬(ひまり)さん(12)=中区=は遺族代表の米田慎志さん(45)=西区=と共に黙とうの1分間、「平和の鐘」を鳴らした。「被爆体験を直接聞ける最後の世代かもしれない。その重みを下級生たちとも共有したい」と話した。(山田祐、田中謙太郎)

(2022年8月7日朝刊掲載)

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