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島根知事、福島視察の意向 原発事故の被災地

 中国電力島根原子力発電所が立地する島根県の溝口善兵衛知事は29日、福島第1原発事故の被災地について「行かないといけない」と述べ、現地を視察する意向を初めて示した。

 県議会の一問一答質問に答えた。被災地や事故の現状把握についてただした県議に対し「目で見ることも必要」と、現地を訪れる考えを示した。

 県は事故後の2011年8月~13年6月に計3回、原子力防災担当の職員延べ17人を福島県に派遣し、周辺自治体の事故後の対応などを調査しているが、溝口知事は被災地を訪れていなかった。

 ただ、原発そのものの安全性の判断については、溝口知事は原子力規制委員会の判断を尊重する考え。また、訪問時期について、県防災部は「具体的な計画はない」としている。(明知隼二)

(2013年11月30日朝刊掲載)

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