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球場から訴え ピースナイター ヒロシマ8・6

 核兵器廃絶を訴える「ピースナイター2022」が6日、広島市南区のマツダスタジアムであった。広島東洋カープの選手たちが、ユニホームの袖に原爆ドームとハトをあしらったワッペンを着けてプレーした。

 観客は五回終了時、緑色と赤色の特設新聞を一斉に掲げた。緑色に染まるスタンドで、原爆ドームと同じ高さ25メートルの観客は赤色を手にし「ピースライン」を描いた。試合前やイニング間には市民や高校生の平和メッセージを流した。始球式と国歌独唱は、被爆3世のシンガー・ソングライター佐々木リョウさん(34)=三次市=が務めた。

 球団、生協ひろしま、広島平和文化センター、広島電鉄、中国放送、中国新聞社の主催。2008年から毎年8月6日前後に開き、15回目。生協ひろしまの横山弘成理事長は「ロシアのウクライナ侵攻など国際情勢が厳しい今、被爆地の広島から核兵器廃絶を訴える意義は大きい」とコメントした。(余村泰樹)

(2022年8月7日朝刊掲載)

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