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枝野元官房長官 島根県松江で憲法語る

 民主党の枝野幸男元官房長官が30日、島根県松江市のホテルで「今、憲法に求められるもの」と題し講演した。同党県連の主催で、支持者たち約160人が耳を傾けた。

 枝野氏は、絶対王制に抗して生まれた憲法で権力を縛る立憲主義について「民主主義と同じくらい大事な原則だ」と強調。また、多数決で物事を決める民主主義の中では少数派の自由や権利が脅かされやすいことを説明し「多数決で選ばれた権力にも枠をはめておく必要がある」とした。

 さらに、憲法改正を目指す自民党の動きについては「縛られる権力の側が、都合が悪いからと憲法を変えていては立憲主義の意味がない。今の改正手続きは面倒だが合理的だ」とけん制した。

 会場からは「政権を取るときに約束したことは守ってほしい」との声もあった。

(2013年12月1日朝刊掲載)

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