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「核廃絶 平和への近道」 原水禁・協 世界大会閉幕

 原水禁国民会議と日本原水協がそれぞれ中心の二つの原水爆禁止世界大会は9日、長崎市で集会を開き、全日程を終えた。6月にオーストリアであった核兵器禁止条約第1回締約国会議の成果を確認し、核兵器廃絶へ決意を新たにした。

 原水禁などの閉会総会には約850人が参加した。第24代高校生平和大使の近畿大付属広島高福山校(福山市)3年の大内由紀子さん(18)と青雲高(長崎県時津町)3年の神浦はるさん(17)はスピーチで「核兵器廃絶こそが世界平和の最大の近道だと信じる」と述べ、実現に向け「地道な活動を続け、世界に訴え続ける」と誓った。参加者たちはその後、爆心地公園までの1・2キロを行進した。

 原水協などのナガサキデー集会には約350人が集まり「長崎からのよびかけ」で政府に核兵器禁止条約への署名・批准を要望。来年の第2回締約国会議で議長国となるメキシコのメルバ・プリーア駐日大使はビデオメッセージで日本政府の決断に期待を寄せた。(口元惇矢)

(2022年8月10日朝刊掲載)

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