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リトアニア大使が訪問 福山のホロコースト記念館

 リトアニアのオーレリウス・ジーカス駐日大使と、在福山リトアニア名誉総領事で福山通運(福山市東深津町)の小丸成洋社長が、同市御幸町のホロコースト記念館を訪れた。ジーカス大使は初めての訪問で、歴史を通じて平和の尊さを考える意義を訴えた。

 吉田明生館長(53)や前館長の大塚信・ホロコースト記念館理事長(73)の案内で、強制収容所のジオラマや収容所に残されていた子どもの靴、アンネ・フランクの隠れ家を再現した部屋などを見学。リトアニアでユダヤ人を救う「命のビザ」を発行した当時の外交官杉原千畝(1900~86年)のパネル紹介もあり、ジーカス大使は「ホロコースト体験者が減る中、若い人が歴史を学べる素晴らしい施設」と見入っていた。

 ジーカス大使は6日、広島市中区であった平和記念式典に出席。小丸社長の提案で福山市にも立ち寄った。小丸社長は公益財団法人渋谷育英会(東深津町)の理事長も務めており、同館に助成金100万円を贈った。小丸社長は「平和教育の後押しになればうれしい」と話していた。(江川裕介)

(2022年8月10日朝刊掲載)

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