×

ニュース

長崎原爆の日 被爆地の連携誓う 中区 長崎原爆犠牲者慰霊の会

 長崎原爆の日の9日、広島市中区の原爆資料館で「長崎原爆犠牲者慰霊の会」があった。広島の被爆者や市民たち約50人が参加。核兵器廃絶へ、二つの被爆地の連携を誓った。

 参加者は、長崎市の平和公園であった平和祈念式典のテレビ中継を見守り、原爆投下時刻の午前11時2分に全員で黙とう。被爆者を代表し、県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(80)が「核兵器廃絶を全世界に訴えることこそ、私たちに課せられた義務だ」とあいさつした。長崎市で活動しているボランティアによる被爆体験記の朗読もあった。

 サッカーの試合で広島市を訪れたのに合わせて参加した長崎県諫早市の高校1年渡辺楓(かえで)さん(15)は「誰もが平和にサッカーを楽しめる世界になってほしい」と願った。

 広島平和文化センター(中区)が主催。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止したため、2年ぶりの開催となった。(川上裕)

(2022年8月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ