×

ニュース

8・9 犠牲者を追悼 「仲間の体験」語り部として 下松で集会

 長崎原爆の日の9日、山口県下松市役所で「核兵器をなくし平和を願う市民集会」があった。地元の被爆者団体や市職員労働組合の組合員たち15人が参加した。

 集会の実行委員会の末岡寛之委員長(43)が「核兵器による被害が今なお続く一方、廃絶に向けた世界的な取り組みも確実に歩みを進めている」とあいさつした。原爆が投下された時刻の午前11時2分、参加者は横断幕を掲げながら黙とうした。

 胎内被爆者で市原爆被害者の会の金清陽子さん(76)は、長崎で8歳の時に被爆した会員の体験を代わりに語った。原爆が上空でさく裂した様子を「お日さまが二つあった」と表現し、被爆後も妹と食料の調達に追われた苦労などを語った。金清さんは「仲間の体験の語り部としてもしっかり役目を果たしていきたい」と話した。(山本真帆)

(2022年8月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ