教育参考館の書画 館外展示 28日まで大柿と江田島 旧海軍ゆかり
22年8月14日
海上自衛隊第1術科学校(江田島市)の教育参考館が所蔵する書画などが並ぶ特別展が、同市の大柿地区歴史資料館(大柿町)と学びの館(江田島町)の2会場で開かれている。予約制で見学を受け入れている教育参考館の資料を館外で見られる貴重な機会。市と市教委が企画した。(楠信一)
教育参考館は、幕末から第2次世界大戦までの旧海軍関連資料約1万6千点を所蔵し、約千点を常設展示。第1術科学校の見学コースの中で見ることができるが、館外に資料を貸し出す展示は3年ぶりという。
会場のうち歴史資料館では、海軍ゆかりの人物にスポットを当てて紹介。勝海舟が詠んだ詩歌に船の絵図を添えた軸書「海軍振興」では、厳しい日本の情勢を荒れ狂う海を進む船になぞらえ、海防の重要性を訴える。坂本龍馬が勝の門弟となった記念に一緒に撮影した写真もある。
西郷隆盛の弟で海軍大臣だった西郷従道の額書「雲従龍」、東城鉦太郎が日本海海戦などを描いた絵画なども並ぶ。大柿中3年の松田美桜さん(14)は「昔の戦争で亡くなった人々を思い、平和な暮らしに感謝したい」と見入っていた。
学びの館では、1888年に東京・築地から江田島に移転した海軍兵学校と地域の歩みを、当時の写真や風景画、地図などで振り返る。いずれも28日まで。会期中無休、無料。海自関連グッズなどがもらえるスタンプラリーも開いている。
(2022年8月14日朝刊掲載)
教育参考館は、幕末から第2次世界大戦までの旧海軍関連資料約1万6千点を所蔵し、約千点を常設展示。第1術科学校の見学コースの中で見ることができるが、館外に資料を貸し出す展示は3年ぶりという。
会場のうち歴史資料館では、海軍ゆかりの人物にスポットを当てて紹介。勝海舟が詠んだ詩歌に船の絵図を添えた軸書「海軍振興」では、厳しい日本の情勢を荒れ狂う海を進む船になぞらえ、海防の重要性を訴える。坂本龍馬が勝の門弟となった記念に一緒に撮影した写真もある。
西郷隆盛の弟で海軍大臣だった西郷従道の額書「雲従龍」、東城鉦太郎が日本海海戦などを描いた絵画なども並ぶ。大柿中3年の松田美桜さん(14)は「昔の戦争で亡くなった人々を思い、平和な暮らしに感謝したい」と見入っていた。
学びの館では、1888年に東京・築地から江田島に移転した海軍兵学校と地域の歩みを、当時の写真や風景画、地図などで振り返る。いずれも28日まで。会期中無休、無料。海自関連グッズなどがもらえるスタンプラリーも開いている。
(2022年8月14日朝刊掲載)