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ソマリア沖派遣 護衛艦呉に帰港 海賊対処や情報収集完了

 アフリカ東部ソマリア沖アデン湾での海賊対処活動などを終えた海上自衛隊の護衛艦さみだれが、母港とする呉市の海自呉基地に帰港し、10日に帰国行事があった。オマーン湾などでの情報収集活動も兼務する初の護衛艦としての任務を無事に終え、家族や関係者約190人が出迎えた。

 今回の派遣の海賊対処や情報収集で、武器を使用することはなかったという。式典では第4護衛隊司令の高橋秀彰1等海佐が帰国を報告した。自衛艦隊司令官の湯浅秀樹海将は訓示で「総員が一致団結し、困難な任務を完遂した。称賛に値する成果」と約220人の乗組員をたたえた。

 さみだれは1月に呉基地を出港。米軍などとの共同訓練も実施し、7月上旬まで任務に当たった。家族の隊員を出迎えた広島市の女性(19)は「ロシアによるウクライナ侵攻もあって心配したが、たくましくなって帰ってきてくれて安心した」と喜んだ。

(2022年8月11日朝刊掲載)

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