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「戦争 風化させぬ」 庄原で追悼式

 広島県庄原市主催の戦没者追悼式・平和祈念式典が17日、同市西本町の総合体育館で営まれた。新型コロナウイルスの影響で参列者を例年の約1割に当たる74人に絞って開催。第2次世界大戦で亡くなった市出身者2923人を悼み、世界の恒久平和を祈った。

 木山耕三市長は追悼の言葉で、ウクライナに侵攻したロシアが核兵器使用の威嚇をすることに「被爆県の自治体として強い憤りを感じる」と述べ、「核兵器の廃絶と平和の尊さを訴え続けていく」と誓った。遺族会の井沢聖昭会長は「戦争を知らない世代が国民のほとんどになった。次世代を担う若い皆さんには過去の戦争を風化させないよう努めてほしい」と語った。

 高野中(高野町)の生徒2人が平和の誓いを宣言。全員で黙とうし、献花した。会場には、小中学生や市民が作った折り鶴が飾られた。(伊藤友一)

(2022年8月18日朝刊掲載)

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