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艦載機ほぼ全機帰還 岩国基地 台湾周辺警戒終え

 岩国市の米軍岩国基地に所属する海軍の空母艦載機の数機が18日、同基地に着陸し、約60機のほとんどが帰還した。母艦の空母ロナルド・レーガンは、米中間の緊張が高まる中、台湾周辺の海域で展開していた。

 この日午前、FA18スーパーホーネット戦闘攻撃機2機が次々に着陸した。17日には約50機の艦載機が飛来しており、基地報道部は「艦載機は帰還した。インド太平洋地域の安全保障と安定のため、岩国に前方展開している」とコメントしている。

 8月上旬のペロシ米下院議長の台湾訪問に対抗し、中国軍は台湾周辺で大規模な軍事演習を実施。空母ロナルド・レーガンは台湾南東のフィリピン海域で、警戒監視活動に当たっていた。艦載機は5月から搭載されており、3カ月ぶりの岩国への帰還となった。

 一方、岩国市は18日までに、飛行自粛を求める盆期間(13~16日)の基地周辺の騒音測定状況をまとめた。70デシベル以上の騒音回数は基地南北で前年の計3回を大幅に上回る計30回だった。16日に23回と集中していた。(有岡英俊)

(2022年8月19日朝刊掲載)

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