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被爆地訪問訴える「広島宣言」 国内外の高校生 平和実現へ議論 オンラインでフォーラム

 国内外の高校生が平和について議論する「ひろしまジュニア国際フォーラム」がオンラインで開かれた。20日は5日間の日程の最終日。若者が平和のために果たす役割をまとめた「広島宣言」を発表し、被爆地を訪れようと同世代に呼び掛けた。

 県の主催で7回目。中国やフィリピン、メキシコなど海外12カ国と日本の計約60人が参加した。宣言はロシアによるウクライナへの侵攻後で「世界の多くの人々が核兵器のリスクにおびえている」と強調。若者が被爆地を訪れ、被爆の記憶を受け継ぐべきだと訴えた。漫画や交流サイト(SNS)を活用する提案も盛り込んだ。

 新型コロナウイルス感染対策のため、3年続けてオンラインで実施。参加者は平和構築についての講義を受け、被爆者から体験を聞いた。10班に分かれて議論を交わし、班ごとに英文の宣言をまとめた。

 崇徳高2年坂田勇太さん(16)=廿日市市=は「今起こっている戦争を念頭に真剣に議論した。他の参加者と交流を続け、被爆の記憶を伝えていきたい」と話した。宣言は後日、発表する様子の動画と併せて県のサイトで公開する。(高木潤)

(2022年8月21日朝刊掲載)

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