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核兵器廃絶 「私たち若者次第」 高校生平和大使の大内さん、世羅で講演 中学生に行動の大切さ訴え

 世羅町寺町の世羅中は、第24代高校生平和大使の近畿大付属広島高福山校3年大内由紀子さん(18)の講演会を、せら文化センターで開いた。大内さんは6月にあった核兵器禁止条約の第1回締約国会議に合わせ、オーストリアで行った関連イベント出席や同世代との交流について語った。

 9歳で原爆資料館(広島市中区)を訪れたことをきっかけに、高校生平和大使を目指した大内さん。同会議の関連イベントでは各国の同世代に向け、原爆の恐ろしさや核兵器廃絶を求める署名活動について、英語で伝えたことを紹介した。全校生徒171人に「核兵器が使われるのか、なくなるかは、私たち若者に懸かっている。微力だけど無力ではない」と呼びかけた。

 3年の貞縄(つな)小百合さん(14)は「年が近い大内さんの話を聞き、自分にも何かできることを考えたいと思った」と話した。(矢野匡洋)

(2022年8月23日朝刊掲載)

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