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ケネディ氏、長崎訪問で調整 10日

 キャロライン・ケネディ駐日米大使が長崎市を10日に訪問する方向で市と米側が調整を進めていることが3日、関係者への取材で分かった。11月の大使着任後、初の被爆地訪問となる。

 関係者によると、日米友好の象徴として米国から日本に贈られるハナミズキの植樹式が10日に長崎市の平和公園で予定されており、式に出席できないか市が米側に打診していた。市は「現時点で(米側から)正式な回答はない」としているが、訪問が決まれば原爆資料館見学も検討する。

 ケネディ氏は1978年の初来日の際、広島の原爆資料館を見学している。大使着任後は東日本大震災で被災した岩手、宮城両県を訪れたほか、沖縄県の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事と大使公邸で会談した。

 広島市平和推進課は「広島、長崎のどちらに先に来るかが問題ではない。まず被爆の実相を見てもらえることが大事で、とても喜ばしい。広島にも早く来てほしいし、オバマ大統領の広島訪問も訴えたい」としている。

 松井一実市長は11月29日の記者会見で、長崎市の田上富久市長と今月中に東京の在日米大使館を訪ね、ケネディ氏の早期被爆地訪問を要請する意向を示していた。

(2013年12月4日朝刊掲載)

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