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「子どもの本・九条の会」 作家ら集い広島で発足

■記者 伊藤一亘

 子どもたちのために憲法9条を守ろう―と、広島県内の児童文学作家や読み聞かせ活動に取り組む人たちが「子どもの本・九条の会広島」を結成し、21日、広島市中区のアステールプラザで設立の集いを開いた。「九条の会」呼び掛け人の一人で作家の井上ひさしさんや広島市出身で安曇野ちひろ美術館(長野県)の竹迫祐子副館長が講演。約1200人が耳を傾けた。

 井上さんは、南極の領有権凍結や核爆発を禁じた南極条約に日本国憲法の精神が生きていると紹介。「そこから南米や東南アジアへ非核兵器地帯条約が広がり、地球上の3分の2は非核地帯になっている」と、憲法9条の力を訴えた。

 防府市在住の児童文学作家、那須正幹さんが「戦争のない、平和な未来を子どもたちに約束できるのはわたしたち」と、アピールを読み上げた。

 「子どもの本・九条の会」設立は昨春の東京に続き2番目。憲法の大切さをどう伝えるか学び合っていく。

(2009年6月22日朝刊掲載)

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