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ウクライナ思う平和の音色 避難の中高生2人招待 因島で慈善コンサート

 尾道市因島田熊町のギャラリー喫茶ブラームスは28日、ウクライナから避難した中高生2人を招き、チャリティーコンサートを開いた。2回の公演を計35人が聞き、収益の一部を支援金として贈った。

 招かれたのは、福山市に避難し英数学館中・高(同市引野町)に今春から通う同高1年のアレクサンドル・マリッシュさん(15)と同中3年のアナスタシア・クラブチュクさん(14)。フルート奏者岡野映(あきら)さん=尾道市因島三庄町、ピアニスト井上千裕さん=福山市=が演奏するバルトークの「ルーマニア民族舞曲」や日本の童謡「もみじ」など全10曲に聞き入り、拍手を送った。

 「日本の景色や料理、人の優しさが好き」というマリッシュさんは「みなさんのおかげで日本の生活に慣れてきた。以前のように普通に暮らしたい」と感謝。「秋の宮島に行きたい」というクラブチュクさんは「鳥肌が立ちました」と感激していた。

 企画した店主の串畑真由美さん(70)は「未来のために音楽などの文化ができることを常に考えている。小規模でも力になれてよかった」と話していた。(森田晃司)

(2022年8月29日朝刊掲載)

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