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「平和な世界 後世に」 三次で戦没者追悼式 感染対策で規模縮小 20人参列

 三次市主催の戦没者追悼式が26日、同市三次町の市民ホールきりりであった。新型コロナウイルスへの対策として規模を縮小し、市内の遺族たち約20人が参列。地元出身の戦没者3339人を悼んだ。

 1分間の黙とうの後、福岡誠志市長は式辞で、ロシアによるウクライナ侵攻に触れながら「現在もかけがえのない命が簡単に失われている。平和な世界を後世に引き継ぐために、努力していく」と誓った。その後、参列者は1人ずつ献花台に菊を供え、平和への思いを新たにした。

 7歳の時、海軍航空隊に所属していた父親をフィリピンで亡くしたという福島至さん(84)=東河内町=は「戦後は苦労が絶えなかった。戦争の悲惨さを若い世代に伝えていきたい」と力を込めた。(千葉教生)

(2022年8月27日朝刊掲載)

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