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米陸軍基地利用 岩国市は反対を 市民団体が要請

 山口県岩国市の米軍岩国基地に陸上自衛隊と米陸軍の訓練支援のため米軍の輸送艦が寄港したとして、市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は29日、米陸軍の港湾施設の利用に反対の意思を表明するよう岩国市に求めた。

 米軍の高速輸送艦グアムが24日午前、岩国基地に入港し、車両などを降ろしたとみられる。同基地は陸自と米陸軍の実動訓練「オリエント・シールド」を支援するためとしている。防衛省によると、この訓練は14日~9月9日に九州の複数の陸自施設である。

 桑原清共同代表たちが市役所で穴水辰雄・基地政策担当部長に申し入れた。久米慶典顧問は「所属する海軍や海兵隊だけでなく陸軍も演習のたびに港湾施設を利用し、定期的な寄港地になっている」と訴えた。穴水部長は「(寄港は)基地周辺の住民に影響はなく、特段問題と考えていない。米軍の運用を注視し、生活に影響があれば改善を求める姿勢は変わらない」と述べた。

(2022年8月30日朝刊掲載)

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