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空中給油機 先行移転 9日に態度を表明へ 岩国市長 受け入れ見通し

 山口県岩国市の福田良彦市長は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のKC130空中給油機15機を来年の6~9月に米海兵隊岩国基地(岩国市)へ先行移転するとの政府方針をめぐり、9日の市議会全員協議会で態度を表明する。政府方針を受け入れるとみられる。

 市議会が5日開いた会派代表者会議で、全員協議会の開催が決まった。防衛省の古屋剛地方協力局地方調整課長たちが出席する方向で調整。全10会派からの質問に防衛省側が答える。全員協議会でのやりとりを踏まえ、福田市長が先行移転問題への考えを表明する。

 全員協議会では、普天間移設の見通しが不透明な中で移転させる理由や、機数が当初計画より3機増え15機となったことへの住民生活への影響などについての質問が出るとみられる。

 市は1997年に移転を容認し、「普天間移設の見通しが立たないうちの先行移転は認めない」との立場をとっている。10月に政府から先行移転要請を受けた後、福田市長は沖縄で基地負担の実態を視察するなどしていた。(大村隆)

(2013年12月6日朝刊掲載)

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