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社説・コラム

[ひとコト] 養生材にウクライナ色 広島

 「従業員に被爆2世、3世がいる。核兵器を保有するロシアの侵攻を受けるウクライナのことは、人ごとと思えない」。建材製造販売の丸井産業(広島市西区)の吉村良介常務は、在日ウクライナ大使館に1千万円の寄付目録を届けた。

 ウクライナ国旗の青と黄の配色にした養生材を1千万円分販売し、全額を充てる。養生材は建設現場で足場や手すりなどに巻いて使い、通常は黄と黒のしま模様だ。「工事中、人目に付きやすい場所に使われる。多くの人にウクライナを思うきっかけにしてもらいたい」と願う。

 寄付を先行し、本格販売はこれから。「全国79カ所の販売拠点を生かして支援の輪を広げたい」(松本真由子)

(2022年8月31日朝刊掲載)

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