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　福山城の築城４００年を記念し、福山空襲後に再建した城の変遷をたどる企画展が、福山市霞町のまなびの館ローズコムの市歴史資料室で開かれている。再建中の城の写真など約３０点を並べた。９月２８日まで。

　福山空襲の翌年の１９４６年に城の石垣や市街地の焼け跡を撮影した写真や、６５年の再建工事中の城の骨組みを切り取った１枚などを展示。昭和から平成までの姿を紹介している。

　市民有志が５９年に城の再建を市に訴えた陳情書のほか、「市による再建は時期尚早」として陳情を不採択にした市議会の議事録、寄付金の募集記事なども並べ、再建に至るまでの市民たちの苦労を伝える。戦後に二之丸北東でクジャク約４５０羽を飼育していたとの記録や６５～６６年の城の再建工事の映像も見られる。

　同室は「城は憩いの場として長年愛されてきた。再建に向けた市民の思いを感じてほしい」としている。無料。月曜と祝日は休館。同室☎０８４（９３２）７２６４。

（２０２２年８月３１日朝刊掲載）