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貧困国「給食や友達 学校は希望」 広島大ペスタロッチー賞表彰式 MISIAさん記念講演

 広島大教育学部(東広島市)などは31日、優れた教育実践者を顕彰するペスタロッチー教育賞を歌手のMISIAさんに贈った。東広島キャンパスで表彰式があり、オンラインで出席したMISIAさんは「教育は、子どもたちの生きる力の助けになることを知ってほしい」と語った。

 音楽活動だけでなく、2007年からアフリカで教育支援やマラリア予防の活動などにも取り組んでいる。記念講演では、7カ国での活動を振り返り「貧しさのために親が子どもを売るなど、さまざまな悲しみに触れた。その中でも学校に希望を感じた。給食があり、友達がいることは子どもの成長を支え、幸せを追求する力になっている。サポートが大切だ」と、会場の学生や教職員約300人に呼びかけた。

 スイスの教育家ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチー(1746~1827年)にちなんだ賞で、もみじ銀行と中国新聞社が後援し、今回が30回目。実行委員長の越智光夫学長は「貧しい子どもたちに寄り添い、教育を実践したペスタロッチーの精神に通じる。節目となる受賞者として、高く顕彰したい」とたたえた。(岡本圭紀)

(2022年9月1日朝刊掲載)

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