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平和大通り 利活用策探る 中区で市民らが初会合

 広島市中心部の平和大通りを生かしたにぎわいづくりに向け、市は8月31日夜、通りの利活用を考えるワークショップの初会合を中区で開いた。公募に応じた市民や地元の町内会、商店街の関係者たち72人で来年1月まで計4回重ね、カフェなどの飲食施設や交流広場を整備する市の計画に反映させる。

 初会合にはメンバーのうち約60人が参加した。12班に分かれ、「理想の平和大通り」をテーマに意見交換。参加者からは「未来の平和を語れる場所」「外国人にも人気のおしゃれなカフェがある」「子どもが遊ぶ公園がほしい」などの沿道の将来像を語り合った。

 広島修道大2年の秋月蒼太さん(19)=中区=は「今の通りは暗く、自転車で走りにくい。多くの市民や観光客が行き交う通りにしたい」と話していた。

 平和大通りは現在、緑地帯を含めて市道の扱いで常設の飲食施設は営業できない。市は3月、緑地帯を公園に指定し、民間資金を活用してカフェや交流広場を整備する基本計画を決定。2026年度までの整備完了を目指している。(余村泰樹)

(2022年9月2日朝刊掲載)

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