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山口副知事「普天間不使用の確認が重要」 空中給油機の先行移転 ハードル引き下げ?

 岩国市の米海兵隊岩国基地にKC130空中給油機を先行移転させるとした国の方針をめぐり、山口県の藤部秀則副知事は6日、米軍普天間飛行場を継続使用しないことが受け入れ容認の条件の一つとの認識を示した。藤部副知事は入院中の山本繁太郎知事の職務代理者を務めている。

 県議会一般質問で答えた。藤部副知事は「普天間飛行場が継続的に使用されることがないと、国から確認を得ることが重要だ」と強調。その上で岩国市の意向などを踏まえ、容認の是非を判断するとした。

 県はこれまで「普天間飛行場が全面返還される諸条件が整う前の先行移転は認められない」との立場を堅持し、移転の条件として「普天間飛行場の代替施設の完成」を挙げていた。藤部副知事が「普天間飛行場を継続使用しないという国の確認を得る」ことを条件の一つとしたことで、移転受け入れのハードルは事実上、引き下げられたことになる。

 藤部副知事は本会議終了後、取材に「問題の根本を考えれば、普天間飛行場が継続されないというのが移転の条件だったと考えた」と強調した。国が来年6~9月に給油機を岩国へ先行移転させる方針を示したため、県があらためて「諸条件」を定義した。(村田拓也)

(2013年12月7日朝刊掲載)

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