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ユニタール広島所長に隈元氏内定 初の日本人

 広島市中区にある国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所は6日、新所長に国連開発計画(UNDP)インドネシア事務所シニアアドバイザーの隈元美穂子氏(44)を内定したと発表した。日本人初の所長で、来年1月下旬に就任する。所長は昨年10月から空席になっていた。

 隈元氏は福岡県出身で、米国のコロンビア大で開発経済の修士号を取得。九州電力社員を経て、2001年から発展途上国の技術・開発援助を担うUNDPのベトナム事務所やニューヨーク本部で勤務した。

 ユニタールは国連加盟国の外交官たちの訓練、研修を担当する機関。03年設立の広島事務所は平和構築分野の人材育成に力を入れ、アフガニスタンの復興支援のための研修などを進める。初代所長はスイス人のナスリーン・アジミ氏、2代目はエクアドル人のアレクサンダー・メヒア氏が務めた。メヒア氏の当初の後任予定者が個人的な都合で就任できなくなり、昨年10月から所長は不在だった。(中島大)

(2013年12月7日朝刊掲載)

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