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折り鶴レイ 世界一へ つながる絆 ギネスに24日挑戦 県内から120万羽届く

日赤県支部 証人ボランティア募集

 折り鶴を世界一の長さにつなげ、ギネス記録を目指す日本赤十字社県支部(広島市中区)のプロジェクトが大詰めを迎えている。既に100万羽を超える折り鶴が寄せられ、記録達成は現実味を帯びてきた。ギネスの審査は24日にあり、同支部は「証人」となるボランティアを募っている。(新本恭子)

 挑むのは「最も長い折り紙レイ(装飾用の輪)」で、現在のギネス世界記録は「9・7キロ」。沖縄市が2017年9月に折り鶴約33万羽をつないで達成した。今回、広島県内の約350の保育園や小中学校、高校などから寄せられた折り鶴は4倍の約120万羽。大きさや折り方がギネスの審査基準を満たさない鶴を除いたとしても「沖縄市の記録は超えられる見込み」(県支部)という。

 プロジェクトは「青少年赤十字」活動100周年を記念し、今年1月に始動。県支部の職員が学校などに出向き、協力を呼びかけた。集まった折り鶴は職員やボランティアが色別に仕分けしたり、糸に通したりして審査に備えてきた。県支部青少年・ボランティア係長の窪田由さん(37)は「一人では不可能なことを大勢の力で成し遂げる達成感を、子どもたちに味わってもらえるのでは」と期待を込める。

 ギネスワールドレコーズジャパン(東京)の公式認定員による審査は、24日午前9時~午後4時に県立総合体育館(中区)で実施される。証人となるボランティアは50人程度を見込み、鶴の数や丁寧に折っているかなどをチェックする。ギネス挑戦後は折り鶴をノートに再生し、ネパールの子どもたちに贈る。

 ボランティア申し込みは、19歳以上▽折り鶴作りに参加していない▽県支部と利害関係がない―などが条件。9日午後5時までに、電話かメール(名前と年齢、学校名や勤め先、連絡先を明記)で申し込む。

 同支部☎082(545)5011=午前8時半~午後5時。メールsoshiki@hiroshima.jrc.or.jp

(2022年9月6日朝刊掲載)

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