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原爆資料館見学を提案 核不拡散委に秋葉市長

■記者 東海右佐衛門直柄

 広島市の秋葉忠利市長は24日、記者会見し、モスクワであった国際有識者会議「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」(ICNND)で自らが演説した内容を説明した。

 10月に広島市でICNNDの最終会合が開かれることを踏まえたという秋葉市長は、「原爆資料館を見学して被爆者の話を聞いてもらいたいと提案した」と述べた。

 2020年までの核兵器廃絶の手順を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」が、来年5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議で採択されるよう協力を求めたという。演説への反応については「自分の発言以外、一切口外しないのがルール」として言及しなかった。

 市長は平和市長会議会長として出席していた。ICNNDは日本とオーストラリアの呼び掛けで発足。NPT再検討会議に向けて最終報告書を作成する。

(2009年6月25日朝刊掲載)

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