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被災者支援の活動報告 広島修道大の団体 「震災風化防ぎたい」

 広島修道大(広島市安佐南区)のボランティア団体ラポールが6日、安芸区民文化センターを訪れ、東日本大震災の被災者を支援する日ごろの活動を報告した。福島県いわき市から安芸区に自主避難している主婦が代表を務める子育て支援グループ「ウェンディひろしま」が企画した。

 同区の三浦綾代表(40)をはじめ約50人が発表を聞いた。ラポール代表で3年の楢府絵梨華さん(21)は、避難者の交流会で託児サービスを受け持ったり、街頭で募金を呼び掛けたりする活動について説明した。「頑張ってと声を掛けられるが、本来は被災者に届けるべき声。重みを感じる」と振り返った。

 福島市から届いたヒマワリの種を増やす活動では、南区の向洋本町町内会の協力でことし約10キロを収穫し、被災地でバイオ燃料にする成果を紹介。楢府さんは「震災の風化を防ぎたい」と強調した。

 ラポールは2011年12月に設立し、学生15人で活動している。三浦代表は「被災地の状況を知る機会を、今後もイベントの中に取り入れていきたい」と話している。(桑田勇樹)

(2013年12月7日朝刊掲載)

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