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[2023広島サミット] 「総力挙げて警備を完遂」 広島県警の森元本部長が着任会見

 広島県警の森元良幸本部長(54)が7日、広島市中区の県警本部で着任の記者会見をした。来年5月に同市であるG7サミットに向け、「情報収集や官民連携のテロ対策を進め、県警の総力を挙げて警備を完遂する」と抱負を述べた。

 2016年の伊勢志摩サミット(三重県)や昨年の東京五輪・パラリンピックなどの大型警備を経験。広島サミットの警備について「国際テロの脅威が継続する中、違法行為やサイバー攻撃の発生も懸念され、総じて厳しい情勢」との認識を示した。

 自ら検証作業に携わった安倍晋三元首相の銃撃事件については「明確な警護の失敗。過去の成功体験に安住して検証や見直しを怠ってはいけない」と気を引き締めた。県民に対しサミット警備の丁寧な説明を心掛け、テロ対策への協力を求めるとした。

 広島市出身。高校卒業まで過ごした故郷で初の勤務となり、「大変光栄。恩返しができるよう持てる力を全て注ぐ」と語った。

 1991年に警察庁入り。三重県警本部長や警視庁警備部長、警察庁長官官房審議官(警備局・調整担当)などを歴任。5日に着任した。(山崎雄一)

(2022年9月8日朝刊掲載)

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