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平和願うチリ流千羽鶴 大使館、おりづるタワーに

 平和への願いを込めたチリ流の「千羽鶴」をヒロシマへ―。日本との国交125周年を記念し、在日チリ大使館(東京)が千羽鶴をイメージした民芸品のつるし飾りをおりづるタワー(広島市中区)に贈った。大使館関係者が6年前に広島県や市の招待でタワーを訪れたことがあり、大使館側が提案。12階のおりづる広場に1年間展示される。

 染色した馬の尾の毛などを手編みした「クリン」と呼ばれる民芸品で、通常はチョウをモチーフにすることが多いという。今回は広島に贈るため、現地の民芸家が日本の折り鶴を模したピンクや青、黄など鮮やかな108羽を作り、8連にしてつるしている。

 今月7日にタワーで寄贈式があり、チリのリカルド・ロハス駐日大使が「千羽鶴と同じく、平和で核兵器のない世界への願いが込められている」とあいさつ。タワーを運営する広島マツダの松田哲也会長は「アジアと南米は遠いが平和への願いは共通。来場者に思いを伝えたい」と感謝した。(明知隼二)

(2022年9月9日朝刊掲載)

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