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中国残留日本人 苦難の体験聞く

 日中国交正常化50年を記念し、「中国残留日本人の体験を聞く会」が11日午後1~3時、広島市南区比治山本町の南区民文化センターで開かれる。終戦時に旧満州(中国東北部)などで親と離れ離れになり、戦後30年以上たって帰国した人たちの苦難を学ぶ。無料。

 1992、96年にそれぞれ帰国した南区在住の女性2人が、旧ソ連軍からの逃避行や中国人の養親との生活、肉親捜しなどの体験を語る。「広島からの満州移民」と題したミニ講座もある。講師を務める広島大の河本尚枝准教授は「節目の年に、国策に翻弄(ほんろう)された人たちの実情を伝えたい」と話す。

 支援者たちでつくる実行委員会が主催。会場では旧満州での開拓生活を記録した写真の展示もある。「聞く会」は要申し込み(先着60人)。中国・四国中国帰国者支援・交流センター☎082(250)0210=午前9時~午後5時。

(2022年9月10日朝刊掲載)

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