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呉軍港の歴史 学芸員が解説 地元で講演会

 広島経済同友会呉支部主催の講演会が呉市内のホテルであり、大和ミュージアム(呉市)の花岡拓郎学芸員が「呉軍港と戦艦大和」の演題で語った。地元の企業経営者たち約50人が参加した。

 花岡学芸員は、大和などに搭載した電気機器に使う貴金属は輸入に頼っていたと説明。「厳しい禁輸措置の中、呉海軍工廠(こうしょう)は調達に苦労した。大変なものづくりだった」と述べた。

 工廠の拡張工事の写真をスクリーンに映し「女性も働いていた。こつこつと仕事をした労働者がいたから増強できた」と説明。製造した鋼板や大砲の部品は長崎県佐世保などの工廠に出荷されたことに触れ「呉の技術力、生産力は高かった。東洋一の軍港と呼ばれたゆえんだ」と語った。

(2022年9月14日朝刊掲載)

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