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消えずの火×希望の火 世界平和 宮島から祈願

 世界遺産の島・宮島(廿日市市)で約1200年燃え続けているとされる「消えずの火」と、平和記念公園(広島市中区)の「平和の灯」などから採火した「希望の火」を一つにして世界平和を祈願するイベントが14日、同島の真言宗大聖院であった。NPO法人アースキャラバン(京都市)の活動の一環。

 消えずの火を守っている大聖院の吉田正裕(しょうゆう)座主と同NPO法人のメンバーが、1本のろうそくに火をまとめた。消えずの火は空海が修行でたいた護摩の残り火とされており、吉田座主は「世界平和は大師様(空海)の願い。大変意義が深い」と炎を見つめていた。

 同NPO法人は2019年から長崎市の平和公園にある「誓いの火」をはじめ、イスラエル・エルサレムなど国内外の10カ所で採火して希望の火をともしてきた。遠藤喨及(りょうきゅう)代表は「力強いパワーを頂いた。弘法大師の力も借りて、世界中の人に平和への思いを伝えていきたい」と話していた。火は京都市のNPO法人本部など国内3カ所で保管するという。(八百村耕平)

(2022年9月15日朝刊掲載)

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