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広島逓信病院の譲渡を正式発表 名称「はくしま病院」に

 日本郵政(東京)は15日、広島逓信病院(広島市中区)を10月1日に医療法人社団生和会(周南市)に譲渡すると正式に発表した。名称は「広島はくしま病院」に変わる。

 現病院は内科や外科など6診療科があり、病床数は110床。日本郵政によると、10月以降も当面は診療体制を維持し、希望する医師や職員の雇用を継続する条件で生和会と譲渡契約を結んだという。

 日本郵政は「経営改善に努めてきたが、病院経営を専業とする医療法人に任せた方が患者や地域医療にとって好ましいと判断した」と説明。売却額は公表していない。譲渡先の生和会は、広島市中区や周南市などでリハビリテーション病院や介護老人保健施設を運営している。

 前身の広島逓信診療所は1922年に開設され、42年に現在の名称となり、45年の原爆投下直後から被爆者医療に当たった。逓信病院は2007年の郵政民営化時点で全国に14カ所あったが、売却や閉院が進められ、現時点で広島、東京、京都の3カ所となっている。広島と同時期に京都市の病院も同市の医療法人に譲渡され、残るのは東京の病院だけとなる。

(2022年9月16日朝刊掲載)

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