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折り鶴カレンダー 障害者就労に一役 広島市南区の施設 再生紙で製作

 広島市南区の障害者就労支援施設「未来館」が、平和記念公園(中区)の原爆の子の像にささげられた折り鶴3万9千羽分の再生紙を使ってカレンダーを作った。

 計画では、卓上(縦11センチ、横15センチ)と壁掛け(縦30センチ、横20センチ)の2種類。月ごとの虫の絵は、未来館の利用者9人が描いた。いずれも700円。既に中区の紙屋町地下街シャレオのふれ愛プラザなどで販売を開始。12月中旬までに、それぞれ200組作る。

 6月に市から折り鶴をもらい受け、束ねた糸を外した。折り鶴の再生利用を進めるNPO法人「千羽鶴未来プロジェクト」(中区)が再生紙に変えた。

 未来館は、折り鶴カレンダーの製作を新たな業務に加え、利用者のやりがいと収入アップを目指す。武田佳浩理事長(51)は「再生紙の風合いと利用者の絵が相まって、温かみある仕上がりだ」と話している。未来館Tel082(251)5606。(有岡英俊)

(2013年12月10日朝刊掲載)

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