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　広島弁護士会（小野裕伸会長）は９日、特定秘密保護法の成立に抗議する会長声明を発表した。安倍晋三首相や衆参両院議長に郵送した。

　声明は、同法の成立について「慎重な審議を求める圧倒的多数の国民の声を無視した国会の暴挙」と批判。特定秘密を取り扱う人の個人情報を行政機関が調査する適性評価制度などを問題視し、秘密指定をめぐるチェック機関の設置についても「審議が不十分」と訴えている。

　小野会長は広島弁護士会館（広島市中区）で会見し、同会が設置した対策本部を中心に「法の廃止とともに、チェック機関が確実に設置されるための法整備などを求めていく」と強調した。

（２０１３年１２月１０日朝刊掲載）