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国際平和デー 核廃絶を訴え 中区で被爆者や高校生ら

 国連が定めた「国際平和デー」の21日、平和首長会議(会長・松井一実広島市長)などが平和記念公園(中区)で記念行事を開いた。被爆者や高校生たち11人が原爆の犠牲者を悼み、核兵器廃絶への誓いを新たにした。

 県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(80)と、もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(77)たちが原爆慰霊碑に献花。核兵器廃絶を訴える平和首長会議の横断幕を掲げ、黙とうした。

 廃絶の署名活動に取り組む広島女学院高2年の生徒2人も参加した。佐竹田珠弓(みく)さん(17)は「原爆は同年代の命も奪った。核兵器はだめだという思いが強まった」と強調。佐々木彩明(あやめ)さん(17)は、ロシアのウクライナ侵攻が続く現状に「核兵器だけは絶対に使ってほしくない」と願った。

 国連は1981年に国際平和デーを定め、世界中での停戦や非暴力を呼びかけている。(明知隼二)

(2022年9月22日朝刊掲載)

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