×

ニュース

ギネス認定 折り鶴つなぎ最長15.5797キロ 広島の351団体 57万9658羽提供

 日本赤十字社広島県支部の呼びかけで集まった折り鶴57万9658羽を1本のひもでつないだ長さが15・5797キロとなり、世界最長として24日、ギネス記録に認定された。沖縄市内で2017年に作られた記録を約5・8キロ更新した。

 広島県内の小中高校や幼稚園、保育園、企業など351団体から届いた折り鶴を使った。ギネス認定に向けて22、23の両日、広島市中区の県立総合体育館武道場で延べ約450人のボランティアがつないだ。24日は公式認定員が来場。審査結果が発表されると、作業に参加した中高生が拍手して喜び合った。

 代表して認定証を受け取った舟入高2年の宮本優さん(16)は「広島から平和を願う気持ちが広がるはず」と話した。

 広島県支部の取り組みは「青少年赤十字」の活動100周年を記念し1月にスタート。夏に折り鶴の提供を広く呼びかけた。折り方やサイズの違いなどで使えなかったものを含め約120万羽が届いた。

 折り鶴は全てノートに再生し、ネパールの子どもたちに贈る。県支部青少年・ボランティア係長の窪田由(ゆう)さん(37)は「特別な思いが込められたノート。ネパールの子たちに、日本にも友達がいるのだと感じてほしい」と願っていた。(川村正治)

(2022年9月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ