×

ニュース

国葬の中止求めデモ 広島で市民300人

 安倍晋三元首相の国葬の中止を求めるデモ行進が23日、広島市中区であった。市民有志らでつくる実行委員会が主催し、約300人が参加。原爆ドーム前から約1・5キロを歩き「国葬に反対しよう」と訴えた。

 出発前に開いた集会で、浄土真宗の僧侶たち有志でつくる念仏者九条の会共同代表の小武正教さん(64)=三次市=は「追悼するかしないかは個人の思想信条に関わる。国葬は憲法違反だ」と強調した。参加者は「税金を使わないで」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げて出発。繁華街を進み、岸田文雄首相(広島1区)の後援会事務所が入るビル前まで歩いた。

 27日の国葬を前に、前広島市長の秋葉忠利さん(79)や広島弁護士会の山田延広弁護士(73)たち5人が呼びかけた。慰安婦問題について考える市民団体で事務局長を務める岡原美知子さん(72)=廿日市市=は「中止しないと歴史の汚点になる。やめる判断をする時間はまだある」と話していた。(山崎雄一)

(2022年9月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ