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核使用を「深刻に懸念」 官房長官 プーチン氏発言受け批判

 松野博一官房長官は22日の記者会見で、ウクライナ侵攻を巡ってロシアのプーチン大統領が演説で核兵器の使用を辞さない姿勢を示したことを受け「核兵器が使用される可能性を深刻に懸念する」と述べた。

 「核兵器による威嚇も、ましてや使用もあってはならない」と続け、唯一の戦争被爆国として挑発的な言動を繰り返すプーチン氏を批判。ウクライナ南部のザポロジエ原発への砲撃や占拠については「ロシアの一連の行為は決して許されない暴挙だ。東京電力福島第1原発事故を経験したわが国として強く非難する。このような蛮行を即座に停止するよう求めていく」と強調した。

 プーチン氏は2月の侵攻開始後、「ロシアは世界で最も強力な核保有国の一つだ」と述べるなど、再三にわたって核兵器をちらつかせている。(口元惇矢)

(2022年9月23日朝刊掲載)

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