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プーチン氏、核兵器使用辞さぬ姿勢 憤る被爆者 禁止条約訴え 中区で7団体が署名活動

 ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が演説で核兵器使用を辞さない姿勢を改めて示したのを受け、広島の被爆者たちは22日、憤りの声を上げ、核兵器を全面的に違法化した核兵器禁止条約の推進を訴えた。

 この日、二つの県被団協など被爆者7団体は、かねて予定していた日本政府に禁止条約の批准を求める署名活動を広島市中区の平和記念公園でした。あいさつで、県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(80)は21日のプーチン氏の発言を深く憂慮。「核兵器廃絶へ苦難の道が続くが、地道に運動を続ける」と強調した。

 活動には被爆者たち16人が参加。日本政府に禁止条約参加を求める横断幕を掲げた。もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(77)は「核使用は絶対に許されない。岸田文雄首相はプーチン氏に働きかけを」と語り、非核外交で指導力発揮を求めた。(明知隼二)

(2022年9月23日朝刊掲載)

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