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北海道の高校生と平和学ぶ 北広島2校、交流事業を開始

 北広島町の千代田高と加計高芸北分校の両校は26日、北海道の幕別清陵(まくべつせいりょう)高と交流事業を始めた。同町を訪れた幕別清陵高代表の2、3年生7人と両校の生徒が29日まで、一緒に平和学習をしたり、農業体験をしたりする。

 幕別清陵高の7人は26日、千代田高で英語や日本史の授業を学年に分かれて一緒に受けた。その後、千代田高生徒会の役員と共に県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(80)=同町吉木=から被爆体験を聞いた。熱心にメモを取り「教科書だけでは分からない被爆の実態が学べた」と話していた。

 27日は千代田高の生徒と原爆資料館(広島市中区)や宮島(廿日市市)を訪問。28、29日は芸北分校の生徒とリンゴの収穫や神楽体験を予定する。

 3校とも地域と連携したスポーツ振興に力を入れているのが縁で交流することになった。2022年度中に両校の生徒が幕別清陵高へ行く予定。幕別清陵高2年佐賀菜月(なつき)さん(16)は「祖父が戦争経験者なので被爆について学びたかった。たくさん交流したい」と張り切っていた。(与倉康広)

(2022年9月27日朝刊掲載)

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