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島根原発の基準地震動追加 中電 安全審査申請に反映

 中国電力は10日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)の耐震性評価に用いる基準地震動について、新たな想定を追加したと発表した。2004年12月に北海道留萌地方で発生した地震と同等規模が、原発直下で起きたと想定。揺れ方によっては、最大としていた宍道断層地震の影響を上回ると分析した。

 中電はこれまで、震源を特定できる3地震の影響を考慮し耐震性を評価していた。原子力規制委員会が震源が特定されていないとする留萌地震を、他電力の安全審査の過程で評価するよう指摘したため、追加した。

 評価の結果、揺れ方の速度が比較的遅いケースで、宍道断層地震の影響を最大58%上回った。中電は「原子炉機器の耐震性には余裕を持たせている。追加の耐震工事が必要なレベルではない」とした。

 中電は2号機の再稼働に向けた安全審査に、今回の追加評価を反映させて規制委に申請するという。(樋口浩二)

(2013年12月11日朝刊掲載)

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