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[2023広島サミット] 安全開催へ向け手荷物検査競う 広島空港の保安検査員 技能や応対の向上図る

 来年5月に広島市で先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれるのを前に、広島空港(三原市本郷町)で乗客の手荷物検査のコンテストが開かれている。空港を運営する広島国際空港(同)が、保安検査員の育成や空港の安全性アップに向けて初めて企画した。

 27日から30日までの日程で、警備会社全日警(東京)の広島空港警備隊の35人が参加。ターミナルビル2階の国内線保安検査場で、1チーム5人が乗客役3人の手荷物を検査する。金属探知機などを使って、かばんの奥やスカートの裏に隠したナイフを見つける速さや正確さを競っている。

 接客態度も評価の対象で「時間がない」などと検査を嫌がる乗客役にも丁寧に応対した。参加した滝口加奈さん(31)は「速さを意識しながら粘り強い説得を心掛けた」と振り返った。

 航空会社や全日警の社員たちが審査し、10月12日に結果を発表する。広島国際空港運用本部の芳賀裕子さん(39)は「検査能力を向上させ、安全な空港運営につなげたい」と話した。(佐藤弘毅)

(2022年9月29日朝刊掲載)

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