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折り鶴を再生 郷土かるた 広島の名所や歴史読む 広島市南区のNPO製作・販売

 NPO法人おりづる広島(広島市南区)が、中区の平和記念公園に寄せられた折り鶴を再利用した郷土かるたを作り、販売を始めた。

 読み札と絵札が44枚ずつあり、それぞれ縦約7センチ、横約5センチ。「安芸の宮島 朱の鳥居」「爆風に 耐えて伝える 原爆ドーム」など広島の名所や歴史を題材にした。原爆供養塔と原爆の子の像に寄せられた折り鶴をもらい受け、県内の障害者福祉施設などに委託して作った再生紙を活用している。

 読み札の文言は2011年1月、公募で集まった約300首から選定。絵札用のイラストは、県内の特別支援学校生や若手アーティストに呼び掛けて募り、約240点からことし10月に選んだ。

 1セット1575円。11月下旬から同法人事務所(南区宇品西4丁目)や大聖院(廿日市市宮島町)で販売している。今後、販売場所を増やす予定。船田和江理事長(63)は「遊びながら広島の歴史や文化を学んでほしい」と話している。事務局Tel082(254)2730。(松本輝)

(2013年12月12日朝刊掲載)

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