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放射能汚染などで知事回答 島根原発事故時の公開質問状に

 島根県の溝口善兵衛知事は12日、中国電力島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)の事故時の放射能汚染などを尋ねた「原発ゼロをめざす島根の会」(共同代表・舟木健冶しまね労連議長ほか)の公開質問状に文書で回答した。

 回答によると、汚染の予測は条件によって異なり、事故時に放射性物質を薄めて排出するフィルター付きベントの有効性は原子力規制委員会で審査される▽放射性廃棄物の処分は国が責任を持って方針を決める必要がある▽事故に備えた避難計画では避難手段の確保や経費負担について国の積極的な関与を求めている―としている。

 同会の石橋寛事務局長は「肝心なことは全て国任せで、県民生活に責任を負う態度とは言いがたい」とし、再稼働反対の申し入れや再度の公開質問を検討している。

 同会は6日、知事に公開質問状を提出していた。(秋吉正哉)

(2013年12月14日朝刊掲載)

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